真説:法多山御籤 前篇

みなさん、こんばんは!あ~明日が厭だ!厭だ!のjunoです・・・
何がイヤだって!? いえね、胃カメラ飲むことになりまして涙
気を紛らわすためにも、何日かぶりにブログUPいたします!

さて今回のお題は、タイトルのとおり御籤、つまり「みくじ」です!
実は以前のお守袋の記事のコメントで、那須与一さまから
「おみくじの特集やってください!」というリクエストをいただきましたので、
遅くなりましたが、今回・次回の前後篇にわたり「おみくじネタ」いっちゃいます!

法多山のおみくじといえば、ご存知及びご経験済みの方も多いかと思いますが
なんせ驚くほどよく「」が出ると、もっぱらの評判のおみくじです・・・
法多山でおみくじを引いた方のブログでも「凶でしたガーン」ってホント多いです。
中には「法多山のおみくじって凶しか入ってないんじゃ?」と疑われる方まで・・・

てなわけで、トップ画像も、こちらの第98番の「」のおみくじですキャー
真説:法多山御籤 前篇
「おいおい!縁起でもねぇモノ貼るなよムカッ」とお叱りを受けそうですが
この98番の凶のおみくじは実は特別なネタがございまして・・・
っと、この「ネタばれ」はちょっと後のお楽しみににおいといて、
まずは法多山のおみくじの基本的なことからご説明を・・・

おみくじも昨今ではパワーストーンなどのオマケ入りから
キャラクターおみくじ、果ては自販機式のものまで百花繚乱ですが
法多山のは昔ながらのガシャガシャ振って、棒を出すものですおすまし
真説:法多山御籤 前篇
で、棒の先には1~100までの番号が書かれておりまして、その数字を見せると・・・

真説:法多山御籤 前篇
番号がふられた引き出しから、おみくじを出してきてお授けをいたします。
おみくじには右上に番号と、そのおみくじの吉凶が書かれています。
法多山ではいいほうから「大吉・小吉・吉・半吉・末吉・末小吉・凶」の順です。
その下段には、内容を漢詩に託したものが書かれていますが、これが超難解汗
なんで難解なのか?・・・その理由は次回に推理しちゃいます、お楽しみに!

で、先ほどの98番のおみくじのネタばれなんですが、実はこの98番は
エコパにライブに来た福山雅治さんが引いたおみくじなんですびっくり
「十七年モノ」のライブのMCでも内容を紹介して大ウケだったようですが、
とにかく相手が日本一イイ男だとしも情け容赦なく「」を出しちゃいますガーン

また左側の内容を見ましても、これがまたとんでもなく超ハードな物言いです汗
(老眼じゃない方は見えると思いますが)98番のおみくじの画像をみると・・・
悦び事→なしガーン 失せ物→出難しガーン 待ち人→来らずガーン 争い事→負けガーン
とどめには、生死→はなはだ危うしガーン なにもここまで・・・っていう書きっぷりです涙

と・・・こんな激辛唐辛子な内容と、凶の出る確率の高さが話題なんでしょうが、
実際に100本中どれぐらいの割合で凶が入ってると思いますか・・・?
はい!こっからが本日のホントのネタばれですよっ人差し指 その答えは・・・

ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャ~ン・・・ 発表ですびっくり

法多山のおみくじ100本中の凶の本数は 30本 です!

まあこの本数を多いと思うか、案外少ないと思うかは、人それぞれでしょうが
端的に言ってしまえば「3回ひいたら1回は凶が出る」ということです・・・
個人的には多いと思いますし、実際に他の寺社仏閣と比べても多い方だと思います。
  ※中には「縁起もの」なので、敢えて「凶を抜いている」ところもあるそうです

んでもって巷の噂では、法多山のおみくじに凶が多いその理由は
凶を引かせて、厄除けだんごやお守りをたくさん買わせる作戦だから
などとも言われているようですが、全くそのようなことはございませんっ(キッパリキラキラ

じゃあ、凶が30本(ちなみに大吉は17本)という割合はどうやって決めたのか?
それは日本のおみくじの元祖とも謂われている『元三大師御籤』に始まるのです!
真説:法多山御籤 前篇
元三大師とは、平安時代の慈恵大師良源という実在のお坊さんです。
で、この元三大師さんが、江戸の初めごろに「黒衣の宰相」こと
天海僧正の夢枕に立たれてお授けしたのがこのおみくじだそうです。
この伝承については史実とは言い難いものもありますが、
上記のような書物は江戸時代中~後期には何種類も存在していましたので
『元三大師御籤』も江戸時代の中頃には成立していたと考えられます・・・

そんなわけで、法多山など古くから参詣者のあった寺社仏閣では
この『元三大師御籤』を使っているところが今でもあるのです。
そして現代の私たちが引いている法多山のおみくじなのですが、
実は江戸時代から何百年も続いている、大変歴史のあるものなのです人差し指

それについては、次回の後篇でお話してまいります・・・
なかなかレアな証拠も出てきちゃいますよ!お楽しみにバイバイ


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この記事へのコメント
おみくじ特集ありがとうございます。
おみくじひとつでも奥が深いですね。
そういえば、法多山のおみくじ大吉とかでた記憶はないです。希少性があるのでそれを売りにできますね。

ふとおもったのは、おみくじはなぜお寺でも神社でもあるのでしょう?

後半も「ひいふっとぞ射きったる」という感じでキレのある特集、期待しております。
Posted by 那須与一 at 2010年10月21日 01:00
こんにちは!
私は以前法多山で「90番大吉」が出ましたよ(^u^)v

嬉しいことがいっぱい書いてあったので
思わず窓口の方に「木に結ばないとダメですか?」と聞き
「粗末にしないという自信があれば、持ち帰ってもいいですよ」と教えていただき
それから手帳に挟んで大切にしています。

迷ったり悩んだり、ちょっと背中を押して欲しいな・・・と思った時に
おみくじを開いて、元気をもらっています。
Posted by michiyomichiyo at 2010年10月21日 12:44
>那須与一様
こんにちは!
リクエストにお応えするの遅くなって申し訳ありません・・・

大吉の希少性はあんまり「売り」にはできませんね・・・あはは

おみくじ本来の意義は「神仏の言葉の援けを受ける」
ということでしょうから、参詣者のある寺社仏閣には
古くから存在するものだと思います。
所謂「託宣」は古代から存在しますが、現在のような
寺社仏閣での「御籤」は中世以降の風習だと思います。
明治の「神仏分離令」以降は神社と寺院を殊更区別するようになり
現代に至っていますが、江戸時代以前はお寺とお宮は
神仏混淆で混然一体としていましたから、寺社の区別自体は
余り意味を為さなかったからだと思います・・・

さて後篇ですが、「御定ぞ、つかまつれ」とのことですが
検査疲れもあって、本日はお休みをいただいて明日以降ってことで・・・
Posted by junojuno at 2010年10月21日 22:25
>michiyo様
ようこそ!いよいよ間近に迫ってきましたね!
ぼくの周囲でも結構楽しみにしているという声が多く、
軽いプレッシャーとともに気合も入りますね!

おみくじは「レア」な大吉でよかったですね!
ただうちのおみくじは大吉でも結構「辛口コメント」ですので
90番の大吉もたしか「慢心したりすると凶に変わる」
みたいなことが戒めとして書かれていたような・・・
まあ常に万全を期しているmichiyoさんは大丈夫でしょうけどネ!

あ、勝手に「お気に入り」に「コトコト市」入れちゃいましたけど、いいですよね!?
Posted by junojuno at 2010年10月21日 22:33
こんばんは(^^)
御籤ネタ…スゴイですね!!
確かに『法多山の御籤は凶が多い!!』という噂は有名ですよね(笑)

私は以前『写経の会』に参加する前に友人が御籤を引きたいというので一緒に引いたところ…言いだしっぺの友人が『凶』で便乗した私が『十三番の大吉』でした(^^;)
そいえば…友人も『法多山では凶しか出たことがない…(沈)』とぼやいていましたが…御籤を手渡してくれた方が『凶は悪いばかりじゃない!!』というようなことも含め、色々なお話をして下さって…少し元気を取り戻していました(^^;)
次回の記事も楽しみにしています♪
Posted by CHOKI-CHOKI at 2010年10月22日 23:26
>CHOKI-CHOKI様
わんばんこ~!(いつの時代やねん)
まさに後篇を書きあげようとしたところに
ありがたいコメントをいただき感謝感謝です!
前篇以上に長いですが、後篇も是非読んでね!

あ、先日は愚息がお世話になり、ありがとうございました!
なんか、お菓子屋さんまで付き合っていただいたそうで・・・
リンパドレナージュもかなり繁昌しているそうで、なによりです!
※予約がなかなか取れないのはツラいですけどね・・・
また僕もお世話になりに行きま~す!

CHOKI-CHOKIさんのブログをお気に入りに入れちゃいました・・・
Posted by junojuno at 2010年10月22日 23:45
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