高野山壇上伽藍 番外編2「カネとコガネと」前編

みなさん、おはようございます!高野山に来て、あっという間に10日間・・・
なんだかわかんないけど忙しくて、やりたいことが全然できないjunoですえーん
まあ、それでも何とか頑張ってブログの更新だけはしてますけどね・・・

さて今回は壇上伽藍の番外編2ということですが、いろいろありまして
タイトルがわけわかんないことになってますが、その辺はご愛嬌で・・・汗

前回は壇上伽藍にある「木にまつわる伝説」をご紹介しましたが
今回は第2弾ということで「カネ」にまつわるお話をご紹介します・・・
お寺にある「カネ」といえば、ゴーンとなるあのカネ、釣り鐘(梵鐘)ですよね!
法多山にも釣鐘はあって、大晦日や万灯祭などの特別な日にしか撞きませんが
高野山では何十とある釣り鐘のうち、いくつかは現役で活躍していて
早朝から深夜までゴーンという趣のある音が山内に響き渡っています・・・
特に夜更けや明け方に布団の中で夢見心地で聞く鐘の音は心地よいものですにんまり

そして、そんな釣り鐘の現役選手の代表格が伽藍に2つあるのです!

六時の鐘(ろくじのかね)
高野山壇上伽藍 番外編2「カネとコガネと」前編
総本山金剛峯寺前のひときわ小高い石垣の上に建てられた鐘楼堂に据えられた
梵鐘で、豊臣家きっての猛将として有名な福島正則公が父母の追福菩提を祈って
元和4年(1618年)に鋳造したものです。その後、寛永年間に焼失し、正則の
子の正利によって再鋳造されたのが、現在の「六時の鐘」だそうです・・・
現在でも朝6時から夜の10時までの間、2時間ごとに時を告げているのです!
高野山参拝の折に、厳かに響く鐘の音を聞いたことがある方がいらっしゃれば
それはこの「六時の鐘」の音を聞かれたんだと思います・・・

ちなみに「六時の鐘」の名前の由来ですが・・・ゴメンなさい、わかんないんです汗
誠意、調査しまして判明次第、このブログでご報告いたします・・・

高野四郎(こうやしろう)
高野山壇上伽藍 番外編2「カネとコガネと」前編
天文16年(1547)に鋳造された口径179.5、総高251cmという巨鐘です!
通常は根本大塔の近くにあることから「大塔の鐘」と紹介されますが
高野山では専ら「高野四郎」という愛称で親しまれています・・・
四郎とは、造った人が四郎さんだったとかそういうわけではありません!
実は「高野四郎」と呼ばれるようになったのは江戸後期からだと謂われ
それ以前は「高野二郎(こうやじろう)」と呼ばれていたそうなんです・・・

おいおい!二郎から四郎へ二段階格下げかよ!と思われた人もいるでしょうが
実はそれが名前の由来の大きなヒントなんです!実はこの高野四郎(二郎)には
兄弟がいてそれぞれ「南都太郎」「吉野三郎」「出羽四郎」という名前なんです!
これはやはり釣鐘の愛称で、南都(奈良)の東大寺、奈良吉野の金峯山寺、
奥州出羽の出羽神社の釣鐘で、それぞれ日本を代表する巨鐘なのです・・・
そうなんです!実は当時の釣鐘の大きさの順番にトップから太郎、二郎・・・
という具合に愛称が付けられたというわけです!つまり「高野二郎」とは
日本で二番目に大きな鐘という意味だったんですが・・・ところがところが
江戸時代に入り京都知恩院の鐘(大勢のお坊さんによって撞かれるので有名)や
京都方広寺の鐘(「君臣豊楽・国家安康」の銘文で有名)という巨鐘が相次いで
鋳造されることで、大きさでは日本4位になってしまったのです!そんなわけで
愛称も「高野二郎」から「高野四郎」に変更したということだそうです・・・
もちろん高野四郎も現役で、毎日午前4時、午後1時、午後5時or 6時、
午後9時、午後11時の5回、高野山内に時を告げています・・・

高野山はこれから一足早い秋が訪れ、来月には紅葉の季節に・・・もみじ
鐘の音を聞きながら、高野山で紅葉狩りなんてステキだとおもいますよ!

で、意味不明の「コガネ」が残っちゃいましたが、これは次回に・・・
ていうか、ちょっと「カネ」と並べ立てるのは失礼な気がして汗


タグ :高野山

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