漆黒のニクい奴

juno

2010年08月18日 01:39

みなさん、こんばんは!しっかし、今日は暑かったですね~

この酷暑の中を子供にせがまれて、午後から竜ヶ岩洞に行ってきました。
久々に鍾乳洞に入りましたが、内部はヒンヤリ天然のクーラーでした
その後も、ららぽーと(そういえばここでインフォメーションレディをしている
「袋井ほっと観光特使」の角皆真由美さんにお会いしました。浴衣姿に負けず
制服姿も似合ってましたよ)やら何やら寄っていたら、結局帰りついたのが
8時半をまわってたんですが、なんか着いた途端にドッと疲れが出ちゃいまして・・・
お盆疲れもあり、炎天下とクーラーの間を往復していたのでバテたんでしょう
そんなわけで、本来であれば9月20日(祝)開催の「星満夜」の宣伝でも・・・
と、思ったのですが・・・なにせバテ気味でして・・・ (以上、言い訳終了)

まあ「秋の法多山のイベントのお知らせ」は明日以降ということで、
本日は代わりに、帰宅直後に遭遇した、珍しいお客様のご紹介を・・・

・・・「あれれ、写真間違えてない?」って思ってませんか?
実はお客様の写真が放送コードに抵触しそうな感じですので
最新記事で紹介されたり、INDEX画像にもなるトップ画像には別画像を・・・
 ※これは今朝、飛行機雲が弧を描いて、炎天下の青空を一閃してたのをパチリと


で、「羽化登仙」の回に続いて、再度 警 告
虫がダメ、苦手な方は、こっから先はご覧にならないほうがいいかも・・・


それでは、いよいよ今回の珍客さんにご登場願いましょう!

「うげげげぇ!こ、コイツは黒くて憎らしいあのゴキブリじゃねーか
 つーか、何が珍客だよ!何処にでもいるキモい虫を載せてんじゃねーよ」
と、皆様のお怒りのお声もごもっともでございます・・・が!よ~く見てください
「ムムム!そういえば、うちで見るやつより体もゴツいし、脚もトゲトゲだ」

では、別アングルからの画像をもう一枚・・・

これを見ると、ご家庭のゴキちゃんとは全く違いますよね!

このゴキブリの名前は「オオゴキブリ」、その名の通り、成虫の体長は40ミリを超す
本州最大のゴキブリの仲間です。(家庭に発生するクロゴキブリは大きくても30ミリ内外です)

ただのゴキブリでさえ気持ち悪いのに、こんなデカいのが家にいた日にゃあ・・・
と心配されている方へ、ご安心ください!家の中には入ってくることはまずありません!
それどころか、このオオゴキブリは野生のクワガタ類と同様に、自然の照葉樹林が
豊富にある自然環境の整った場所にしか生息していません・・・

何故、オオゴキブリが他のゴキブリとは違い「何処にでもいない」のかというと
理由は「食べ物」にあります。クロゴキブリやチャバネゴキブリなどの
家庭でよく見かける種類のゴキブリは、残飯類などを食べる雑食性ですが
このオオゴキブリはカシやシイなどの照葉樹の朽ち木だけしか食べないからです!

正確には朽ち木の中のセルロースという繊維質を食べているのですが、
セルロースは通常では分解されにくく、栄養の摂取も難しいのですが
オオゴキブリは消化器の中に、セルロースを分解する力のある
「繊毛虫」というバクテリアを飼っていて、その力を借りて消化摂取しているのです!

こうした消化と栄養摂取の方法は、恐竜のいた時代のはるか昔の
3億年以上前の石炭紀のゴキブリの先祖と全く変わっていないことから
オオゴキブリなどの森に住むゴキブリは「生きた化石」と呼ばれるそうです・・・

またオオゴキブリはよくいる他のゴキブリと違って、飛ぶことはできませんし
素早く走り回ることも苦手なようです・・・ ※そのため撮影が簡単なのです
こうした運動機能や限られた食性のため、雑木林や倒木の少ない現代は
厳しい生活環境のようで、急激に数は減っているようです・・・
 ※県によってはレッドデータブックによる「絶滅危惧種」や
   「減少種」にオオゴキブリを指定しているところもあるようです。

ある意味オオゴキブリは、貴重でとても清潔な昆虫なのですが
やっぱり形はゴキブリなので、手で直に触るのはちょっと難しいですね

今回は少々マニアック過ぎる内容でしたね・・・
そんなわけで次回は久々に本来の「法多山からのお知らせ」をお送りします!

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