夏の使者たち

juno

2011年07月18日 23:49

みなさん、こんばんは!台風の進路、ちょっとヤバげですよね・・・

さて数日のブランクをいただき、万灯祭のご報告を再開したいところなんですが、
今回の万灯祭、特に9日は八面六臂で飛び回っていたため、写真撮ってないんです
現在、各方面にお願いして誠意収集活動を続けているところです・・・

そんなわけで今回は「箸休め」ってことで、こんなネタはいかがでしょうか?
間もなく夏休みですね、そして夏休みといえば「昆虫採集」ですよね(って強引か)
法多山の境内はご存じのように山ん中で、比較的自然環境は整っていますので
季節ともなれば、夏の使者ともいうべき様々な昆虫たちにお目にかかれます!
今回はそんな昆虫の中でも子どもたちに人気の甲虫を何種かご紹介します・・・
って実は、ここ一日二日の間に出逢った甲虫をご紹介するだけなんだけどね

まずは子どもたちにも大きいお友達にも大人気のクワガタムシです!
数日前に偶然、夜の灯火に飛び込んできたミヤマクワガタです!

日本では大型の部類に入り、ノコギリクワガタと並んで人気のあるクワガタです!
体長はオスで40mm~70mm、写真のものはおよそ65mmぐらいですが、
70mmを超える大型のものはマニア垂涎の代物で、大変高価だそうです
このクワガタの特徴は全身に生えた黄金色の体毛と、後頭部の突起です!
これは他のクワガタには無い特徴ですから、すぐ見分けが付きますね!

ミヤマクワガタは漢字で書くと「深山鍬形」、その名のとおり人里近くよりも
標高の高い山間部~里山付近までを生息地としているようです・・・
そのせいか、法多山では比較的よく見られる種類のクワガタムシです!
  ※ちなみにノコギリクワガタは殆ど見ることがありません・・・

続いては、人気ではクワガタの類には及ぶべくもありませんが
その美しいボディカラーとフォルムはクワガタ以上かも!?
カミキリムシの仲間のゴマダラカミキリです!

体長は40mm内外、名前の由来となった背中の白い斑点が特徴です!
光沢のある漆黒の羽と白い斑点のコントラストは「美しい」の一言です
また体よりも長い触角も黒と青灰色のツートンに統一されています!
このゴマダラカミキリは食料とする植物の種類が多岐にわたるため
比較的近郊でもよく見かける最もポピュラーなカミキリムシです!

しかしながら、外見の美しさとは裏腹にかなり困ったヤツで、
「食料とする植物が多岐にわたる」と上で書きましたが、
ヤナギやクリの他、イチジクなどの果樹、特にミカンの木が大好きで、
一匹の幼虫で、ミカンの成木を枯死させることもあるため、
ミカン農家の方には「最大の天敵」として忌み嫌われているそうです・・・

そして最後はちょっとレアなところでこんな甲虫を・・・
いぶし銀の魅力、タマムシの仲間のウバタマムシです!

体長は40mm前後と良く知られている美しいタマムシと同じぐらいですが、
その体色はタマムシの派手な七色とは正反対の超シブめの金銅色で、
鈍い光沢に、木彫り細工のような深い背中の筋が特徴となっています・・・

以前は百科事典などでも「タマムシのメス」と記載されていたり、
今でもそのように思いこんでいる人もいますが、タマムシとは別の種類です!
タマムシよりも個体数も少なく、また地味で目立ちにくいので、
あまり目にすることは少ないようです。(僕はそれでも年に数匹は見ます)

そして上記のゴマダラカミキリほどの「困ったちゃん」ではありませんが、
弱っていたり、既に枯れている松の木を主食としていますので、
このウバタマムシをよく見かけるということは、枯れたり弱ったりしている松が
境内にあるという証拠ですので、できればあまり頻繁には遭いたくない存在です

というわけで、わけのわからないまま此処まで読んでくださり感謝申し上げます!
「どういう企画なんだ」という声も聞こえてきそうですが、そこは「私設ブログ」ですから

次回こそはちゃんと万灯祭の報告ができることを夢見つつ・・・それでは

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