みなさん、こんばんは!ちょっと涼しくなって、こりゃいい~・・・
とか思ってたら、またまた残暑ぶり返しの暑い日が続いています
特にこの週末は、夏休みのリベンジができた人も多かったんじゃないでしょうか
ホントは昨日一昨日と行われた
袋井市観光協会の「
三日坊さんの旅」のことを
お伝えしようと思ったのですが、写真規制やらがあるみたいで・・・止めました
※掲載が可能になったら記事を書くかも・・・ま、未定ですけど
てなわけで、代わりにお伝えするのは、まずは恒例の「
意味不明な1枚の写真~」
本坊の植木の松の幹の写真でございます(見ればわかるって)
ですが、写真中央の松の幹をよ~くご覧ください
ん~、何やらもやもやした塊が!
苔玉?
きのこ?・・・残念、違います!
正解は何か、知りたい人のためにもうちょっとクローズアップしてみましょう・・・
で、例によってまたまたお馴染みの
警 告
虫がダメ、或いはちっちゃいものの集合体が苦手な方、逃げて~
それではズームイン!!
おいおい・・・なんかちっちゃいの集まってるよ
それに周りをブンブン飛び回ってるし・・・これってもしかして!?
さらにズームインしますので、正解はご自分の目でお確かめを・・・
え!?
ミ ツ バ チ !!
そうなんです!ミツバチの大群なんです!どれぐらいの数がいるんでしょうか?
このようにミツバチの大群かひと塊りになった状態を俗に「
蜂玉」というそうです。
実は法多山の境内にはかなりの数のミツバチが営巣しています!
杉の木の洞など、入り口が狭く中は広い空間がある場所に巣を作っています。
※以前、倉庫の中の古い賽銭箱の中に巨大な巣があったことがあります
そしてこの「蜂玉」も晩春~初夏にかけて、時々見ることができます!
ミツバチは5月ぐらいになると、巣に新しい女王蜂が誕生します。
すると古い女王蜂は巣を譲り、古参の部下(働き蜂)たちを連れて、巣を去ります!
この時、一斉に蜂たちは巣を飛び立っていきますので、まるで「蜂の嵐」です
この一連の流れを「
分蜂」といいますが、分蜂後すぐに新しい巣が見つからない場合
近くの木の幹などに野営し、女王蜂を護るかのように塊を作りますが、これが蜂玉なのです!
つまり「蜂玉」は晩春~初夏に特有のものだということです
ところが、ごく稀に季節外れの晩夏~初秋にかけて「蜂玉」ができることがあります!
当然これは「分蜂」によってできるものではありません・・・では、何故できるのか?
この謎を解明するためには、「自然界の掟」の厳しさについて説明しなければなりません。
ミツバチの最大の
天敵は何かというと、実は同じ蜂の仲間の
オオスズメバチなのです!
世界最大のスズメバチにして、
日本で最も危険な有毒生物であるオオスズメバチは
肉食昆虫で、主食は他の昆虫、その主な被害者がミツバチの巣にいる幼虫なのです・・・
法多山の境内でもこの時期になるとミツバチの巣を襲撃するオオスズメバチの群れと
巣を死守しようとするミツバチたちの決死の闘いを見ることができます・・・
オオスズメバチはのこぎりのような大あごでミツバチをかみ砕き、
ミツバチたちは数十匹で一匹のオオスズメバチを囲んで窒息死させます。
参道の杉の木の根元にミツバチやスズメバチの死骸が落ちていれば
その杉の木にはミツバチの巣があり、そこで「蜂合戦」がおこなわれたのです!
大概の場合、ミツバチが多大な被害を出しながらも巣の死守に成功しますが
まれにオオスズメバチの勢力が勝って、壊滅的な被害を受ける時があります。
すると生き残ったミツバチたちは女王蜂を護りながら、巣から脱出します。
この群れを「
逃走群」といいますが、この逃走群が分蜂時と同様に
新たな巣が見つかるまでの間、野営した塊が晩夏の「蜂玉」というわけです!
自然界は「弱肉強食」の厳しい世界、負けた者には「死」が待っています。
この季節外れの蜂玉を作ったミツバチたちも、これで助かったわけではなく
冬に向かって急ピッチで巣を完成させなければ全滅の危険があるのです・・・
と、こんなことを説明している間にも・・・
野営中のミツバチたちを狙ってハバヒロカマキリが近づいています
・・・が、さすがに多勢に無勢、ちょっと無謀な試みのようです
今回もちょっとばかりマニアックな昆虫ネタですみませんでした
明日明後日は研修旅行で比叡山&京都のお寺に行ってきます!
そのご報告はまた後日・・・それではおやすみなさい