昨日一昨日と、袋井市観光協会主催の「
三日坊さんの旅」が行われました。
※その様子は
袋井市観光協会Blogや
法多山カレンダーをどうぞ
この「三日坊さんの旅」ですが、今回は参加者約3分の1が
若い女性でして
最近「
仏女」という造語まで生み出されたように、若い女性を中心に
旧来の信仰とは趣を異にしますが、「癒し」や「精神修養」、或いは「教養」として
仏教に触れてみようという方が増えているということを実感いたしました・・・
で、今回のお話は「三日坊さんの旅」の中でも研修に組み込まれている
「
写経」についてのお話、というかお知らせです・・・
現在、宗派を問わず「写経」を行うことができるお寺さんがいくつかあります。
あまりお知らせはしていませんでしたが、この法多山でも以前から
ご参詣の皆様に「写経」をお勧めしていました・・・
といっても、写経の用紙をお分けして、ご自宅で書いていただき
完成したものを納めていただくことを専らとしていました
この度、本堂に新客殿ができましたので、6月よりこちらの建物を使って
法多山で「写経」を行えるようにいたしました
でも「写経って難しそうだし、字が下手くそだからなぁ・・・
」と
二の足を踏んでいらっしゃる方もおられるかもしれません・・・
ご安心ください!
用紙にはこのように、薄く
お手本が印刷されています
要はこのお手本の上をなぞっていただければいいのです!
※もちろん「
上級者向けの
なぞり文字なし」の用紙もございます・・・
筆や硯などの支具も全てこちらにございますので、身一つでご参加いただいて結構です。
なお「写経」の用紙、支具料として
500円ご奉納いただきます。(
お菓子お茶付き)
写経された用紙は、お宅へお持ち帰りいただいても、ご本尊様にご奉納しても結構ですが
別途「巻子料(
1000円)」をお納めいただければ、下の写真のように
皆様のお写経100枚を一巻にまとめて、本堂地下の「
写経殿」に末永くおまつりいたします。
さて「写経」の
開催日時ですが
毎月
第3日曜日及び
ご縁日(ご縁日についてはコチラ)の
①
9:30~11:30②
13:00~15:00の2回(各2時間※休憩時間含む)です。
※但し1月及び寺の祭事と重なる日は除きます
ちなみに6月は18日(金)と20日(
日)の予定です
さて、写経、すなわちお経を書写するということは、「口伝え」であった
お釈迦様の教えを文字に留めて残すという作業から始まったものです。
やがてこうした仏様の教えを「残し伝える」ことに加え、「修行」として
或いは「信仰の証」として行われるようになり、やがては「写経」という行為自体に
大変なご利益があると信じられるようになり、広く行われるようになりました。
日本では昔は『法華経』の写経が中心でしたが、現代では様々な宗派で読誦され
わずか
278文字にありがたい教えが凝縮されている『
般若心経』が
写経の対象として、最もよく選ばれています・・・
但し
278文字の短さとはいえ、心を込めて丁寧に書写をすると
中々時間もかかりますし、精神もかなり集中させなければなりません・・・
しかしこうした「適度の緊張」や「精神の集中」によって、心の働きを高め
心身のバランスを保つことができると謂われています・・・
日ごろの喧騒を離れて、写経の行に臨んでみてはいかがでしょうか