みなさん、こんばんは!そしてご大変に無沙汰しております・・・
突然ですが大発見がありました!なんでこのブログの更新が滞ってるのか?
その原因が漸く明らかになったというか、納得する理由がみつかったのです!
答えは「僕のやる気が失せていた」ということなんです!(
ヤッパリカヨ)
そして話はぶっ飛んで、今日のお題は久しぶりに「日々の徒然」カテのお話です・・・
今日も法多山では朝から寺スタやら写経の会やらいろいろあったんですが、
その話題は次回にさせていただいて、今回は午後に伺ったワークショップについてです。
「
角隠食堂(つのかくしょくどう)」という名前からして意味不明なイベントで、
法多山のイベントでも大活躍の
オカン食堂のオカンちゃんお招きいただき、
会場となった「どまんなかセンター(通称:どまセン)」に行ってきました!
で・・・「角隠食堂」とは何かっつーと、舞台衣装家の
川口知美さんによる
「
角隠し(和装のお嫁さんが被るアレです)」をみんなで作っちゃおうという
まさに誇張も省略もなく名前のまんまのワークショップだったのです
※ちなみに「食堂」のほうはオカン食堂のおやつ付きだからだそうです・・・
まあ実際、「角隠しづくり」といっても、そのまんまの角隠しを作るんじゃなくて
そこにある素材を利用して、オリジナルな角隠しを作ろうという企画なんです・・・
その素材なんですが、“おめでたモノ”ってことで紅白を基調にした様々なもの・・・
古着、川口さんお手製のキルト生地、熨斗袋の水引に小学生の赤白帽子まで
こんなの使えんの?っていうモノも含め様々なものが集められていました・・・
会場のどまセンの仔うさぎホールには面白いこと大好きな手芸女子が大集合!
面白いことがあるところには必ず出没する
倉布人さんもちゃっかりいました
僕はお伺いした時は角隠しづくりも仕上げの段階に入っておりましたが
よく見ると、それを合わせると角隠しになるであろうと思われるものを
一人につき二つずつ作っていました(その理由は後ほど明らかに・・・)
それにしても作られた角隠しのデザインも十人十色の百花繚乱です!
これは赤白帽のひさしと真っ赤なフェルト地の鍋敷き(?)を巧く使っていますね!
こちらは民族衣装チックな角隠しですが、注目したいのは右上の白い花の飾りで、
友達が使った端切れの花の部分を切り取り、中に綿を詰めて立体的に仕上げています!
そしてこの世界に一つだけの角隠しですが、さっき一人で二つ作ったといいましたが
この二つの帯状のものを筒状に繋げて縫うと頭に被れる角隠しが完成するんです・・・
でも、わざわざ二つ作らなくても、長めに一個で作っちゃえば縫うの一回で済むんですが
わざわざ2つに分割して別のものを作った理由がこのワークショップのキモなんです!
作った二つをそれぞれ左右に分けますが、真ん中の紙は「あみだくじ」です。
つまり、あみだを使ってシャッフル&マッチングをしようって寸法です!
片一方は自分のだとしたら、もう片方は誰か他の人が作ったものになるのです・・・
そして、こちらがシャッフル&マッチングを行った後の状態です・・・
作り手が違う二つのものを縫い合わせて、漸く角隠しが完成するわけなんですが、
片方は自分が作ったのではないから、最初から予想したデザインにはなりません・・・
一個ぐらい全然合わないデザインがあってもいいはずなんですが、これがないんです
これもビックリなんですが、筒状(立体)に縫製にすると全然趣が変わるんです!
これは倉布人さんの角隠しですが、自分でも予想してない出来上がりだったそうです・・・
※この写真をfacebookに載せたら大人気(笑)本人は嫌がってましたが・・・
今回の二つ作って、一つを他の人の作品と交換するってことは「めあわせる」って意味、
つまり自分の作品を「お嫁にやる」という角隠しにちなんだ儀式にもなってるんです
最後に方割れを交換した者同士で角隠しを被って結婚の記念写真を撮りました・・・
こうやって見学しているだけでも本当に楽しいワークショップでしたから、
実際に参加した方にとっては本当に楽しくて有意義な時間と空間だったでしょう・・・
そして参加していない僕にとっても大いに触発されたワークショップでした!
実は冒頭に書いた通り、最近なんとなく「やる気が失せている」状態だったんですが
その原因というのが、楽しいこと、つまり“ハレ”の時間や空間を創ることに対して
僕自身があまりにも雑になり過ぎていたことに気づいてしまったからなのです・・・
回を重ねる、或いは新たに創出する中で、ひとつひとつの“ハレ”に対する思いが
どこかでなおざりになり、その結果、面白みや遣り甲斐が薄まっていたのでしょう・・・
「角隠食堂」は日常(
ケ)の素材から“角隠し”という
ハレ着を創るワークショップであり
それと同時にファシリテーターを務めてくださった川口さんが「
フッと特別な世界が
立ち上がる」、「
境界線を越える感覚」と表現されたように、このワークショップ自体が
「
ケから創出されるハレ」の場、或いは機会ということができると思うのです・・・
イベントとしての規模からいえば参加者10名足らず、開催時間は3時間余りと
極小規模の催しだったわけですが、参加者の満足度は大変高かったはずです!
無論、満足度の高さは、川口さんの感性やスキルの高さ、或いは会場となった
どまセンの雰囲気に起因するところもありますが、なんといっても最大の要因は
川口さんや参加者ひとりひとりが、楽しみやハレを創るということに対して、
真摯であり、また貪欲であったからにほかならないと思うのです・・・
このイベントを探し出して参加したという二人組の女性が「非日常を堪能できた」と
喜んでいて、これからオリオン座の流星群を綺麗に見られる場所を探しに行くんだ
とも言っていたのですが、これも楽しむことに真摯であり貪欲な姿勢なんでしょうが
こうした人々の思いに対して、その機会を提供する側、このワークショップを企画した
オカンちゃんやファシリテーターの川口さん自身が楽しませる、そして楽しむことに
真摯であり貪欲であった・・・それが充実したハレの場の創出の要因なんだと思います!
そして最近の僕に欠けていたのが、まさしくこの部分だったのです・・・
ちょっと前に
じぇらーとげんきの木村さんが最近のイベント=ハレの在り方に対して
最近は“ハレ”が氾濫しすぎて、却って“ハレ”が霞んでしまっているという批判を
ご自身のfacebookへ投稿されていたんですが、規模や体裁や潮流にとらわれて
人を楽しませ、また自分自身も楽しむことを二の次にしているイベントの手法に
警鐘を鳴らしてくださっていたんだと思います・・・それを読ませていただいた当時は
自分の現在の心境や在り方を見透かされたような気がして、つい反論しちゃいましたが
今回の経験を通して、大切なアドバイスとして受け入れられるようになりました・・・
今週末の
コトコト市、来週末の
全国だんごまつりと大きなイベントが目白押しです・・・
脚下照顧!人を楽しませ、自身も楽しむというハレを創ることの原点に立ち返り
多くの方に楽しさを満喫していただける・・・そんな運営を目指していきたいと思います・・・