みなさん、こんばんは!11月も下旬、寒さもいよいよ本格的になってきました・・・
さすがに今夜の外出は、レザージャケットがこの冬初登場になったjunoです!
さて
前回から2回連続で、現在行われている建物工事の模様をお伝えしていますが、
今回お伝えするのは、ビルの廃墟をイメージして作った展示ホールです・・・

というのは真っ赤なウソで、ホントは改修工事中の現場そのまんまです

この建物は
コトコト市のメイン会場にもなる紫雲閣の向かいにある研修会館です!
でもこういうコンクリートむき出しの粗っぽさってなんかカッコイイですよね

実は内装は別にして、外観は改装前のほぼこんな感じの建物だったんです・・・
研修会館は昭和47年に建てられた鉄筋コンクリート打ち放しの建物です・・・
“コンクリート打ち放し”といえば、安藤忠雄や前川圀男などの建築家が立てる
モダンアーキティクトの代表格というイメージがボクにはあります・・・
そんなわけで、当時としてはそういうオシャレな近代建築だったかはわかりませんが
寺院の建築物としてはかなり風変わりだったと思います(僕は見慣れてるけどね!)
まあ40年もすると経年劣化も激しく、いろいろと支障も出てきたので、
思い切って取り壊して新設するか、耐震も兼ねて大規模改修するか悩んだのですが
まだまだ手直しすれば大丈夫な耐久性があったので改修することにしたのです!
ここ20年間ぐらいは、老朽化していたこともあり積極的に活用していなかったのですが
最近は法多山を様々な活動の場所にしてほしいというボク自身の思いもあって
この研修会館も色々なシーンで活用してもらいやすいように改良も加え、
外観も境内の歴史的景観や風致に合ったものへとリノベーションしたというわけです
特に外観は周囲の景観に合わせるために、こんな具合に思いきったことをしました!

このように“小屋組み”をして瓦を拭いて入母屋造りの屋根を造るんです!
・・・って、何が思い切ったことなのか、わからない方もいらっしゃるでしょう・・・
実は改修工事前の研修会館の外観、特に屋根はこんな風だったんです・・・

どうです!それまであったコンクリート製の平べったい屋根をぶっ壊して
日本の伝統的な入母屋の瓦屋根をのっけちゃうんですから大胆ですよね!
特にコンクリートの建物と木造の屋根の部分の接合部分はこんな感じです・・・

一目見ただけでなかなか大変な屋根工事だなとお解りいただけると思います!
で、この難工事を匠の技で手掛けてくれるのが、掛川市にある
飛鳥工務店さんなのです!
文化財建築の保存修理からお祭りの屋台の建築、寺社の建立、一般住宅まで
広く日本の伝統建築全般を手掛ける遠州を代表する現代の匠集団です!
そんな飛鳥工務店さんの“匠のお仕事ぶり”を
棟梁のブログで是非ご覧ください!
実はこの研修会館のリノベーションも年内に終わるはずだったのですが、
ご覧頂いたようにいろいろ難しい部分もあり、計画どおりには行きません・・・
何よりも飛鳥工務店さんや建物の改修を担当する丸明建設さんたちの
「時間がかかっても、納得のいく仕事をしたい」という思いもあって、
年明け2月ぐらいまで工期を延長することを決定しました・・・
工期が延びたといっても、ご参拝に支障はないので安心してお越しください
今日も北風の吹く寒い中、暗くなってからも若い大工さんたちが作業されていました・・・
急いでもらいたいのは山々ですが、どうか安全や体調管理に充分気を付けてください!
最後に話は変わりますが、ふと気になってこのブログの過去の記事を見てみました・・・
去年の今頃はすでに、境内の紅葉も真っ盛りで、連日紅葉情報を書いていました

今年は紅葉も遅れ気味で、一番早いイチョウの木も漸く色が付き始めたところです・・・

境内はまだまだ青紅葉も多く、本格的な紅葉シーズンはこれからのようです・・・
ここ数日、朝晩の冷え込みも厳しくなってきたので、色付きも早まるでしょう!
次回からはできれば境内の紅葉情報がお伝えできればいいんですけどね
モミジにも頑張るように言っておきますので、ちょっとだけお楽しみにネ!