おおっ!2日連続してブログUPしている僕がいるッ
・・・っと、のっけから自分で思わず突っ込んでしまいました
そんなわけで今回の話題も正統派でいきたいと思っております・・・
法多山の名物といえば、「
厄除けだんご」ですよね!
参拝はしなくても「
だんごだけは買っていく!」という人も珍しくない
押しも押されもせぬ、法多山というより袋井を代表する名物ですね
で、実は法多山には「厄除けだんご」までは歴史は深くないものの
100年の歴史を誇る名物と言っていいお菓子が存在するのです!
それがコチラの写真の「
ハッカ飴」なのです
え・・・「
だんごは昔から知ってるけど、そんな名物知らない!」って?
ま、まぁ仕方ないッスね
なんせ「
隠れ名物」ですから・・・
というわけで、今回はこの
ハッカ飴をちょっとばかり紹介いたします・・・
法多山の門前には戦前から続く「
山本菓子店」というお店がありました。
で、このお店の看板商品であるお菓子が自家製の「
ハッカ飴」だったのです!
↓の写真は昭和30年代の山本菓子店ですが、「ハッカ玉」と大きな看板がありますね!
ちなみにこの山本菓子店の創業は今から
100年以上前の明治34年(1901年)です
それはどういうことからわかるかといいますと、仁王門の外にこういう石灯籠がありまして
こちらは見えにくいですが、
大正10年(1921年)に造られたと彫られています。
さらに基礎に近い部分に、こんなことが彫られています・・・
山本菓子店が
創立20周年記念にこの石灯籠を寄進したということです。
このことから
1921年-20年=1901年が山本菓子店創業だとわかるわけです
まあ創業が明治時代といえば「
老舗」といっても過言ではないでしょう・・・
が、「ありました」と
過去形になっているからには、今はもうないってことで、
残念ながら、明治時代から続いた老舗山本菓子店は
私が子供の頃、昭和50年代初めには廃業しています・・・
「
じゃあ今はもうないってことだから、写真のハッカ飴は何なのよ?」って
ことになるわけですが、実はこの
ハッカ飴は「
復刻版」なのです!
そしてこの復刻を手掛けたのが、なんと
法多山名物だんご企業組合の皆さん、
つまり厄除けだんごを作っている職人さんたちだったのです
「
法多山にだんご以外の名物を創りたい!」という熱い思い
から
かつての名物であった
ハッカ飴を復活させるべく、山本さんの子孫や
土地の古老などの記憶を辿りながら、今から10年ほど前に
「
法多山名物ハッカ飴復活計画」は始まったのですが、「餅は餅屋」ならぬ
「
飴は飴屋」というわけで、試行錯誤、悪戦苦闘の連続だったようです
当時のハッカの配合量がわからない、味は美味くなったが色が透き通らない、
味も色もよくなってきたが、飴の成形がうまくいかない・・・
やっと満足いくレシピが完成したが、製造の設備も機械もないため量産できない、
県内を巡り歩いて、こちらの希望通りに昔ながらの製法で作ってくれる飴屋を
探して当て、苦節10年で漸く製品化できたのがこの
ハッカ飴なのです!
(BGM:地上の星)
この
ハッカ飴は門前の各お店で
1袋200円で販売中です!是非ご賞味ください!
口に入れると、柔らかなハッカの香りとともに
昭和の匂いが広がります
だんご組合の皆さんの涙と汗の結晶だと思うと、なんだか輝いて見えませんか