もうね、私諦めました!・・・てなことはないんですが、
法多山の耳寄り情報をお伝えするには、最近多忙すぎです

多分というか絶対に法多山のタイムリーな情報はお気に入りにも登録してある
「
法多山カレンダー」をチェックしていただいたほうが確実です・・・

のブログは法多山の職員の
まこちゃと時々助っ人で
かめちゃんが
かなり頑張ってUPしてますので、更新も毎日着実にされてますね・・・
まあ僕のブログは「徒然」ですから、そんな感じでやっていきます!
って、どんなカンジだよ!
今回も法多山の耳寄り情報などお伝えできるわけもなく、コチラの写真から・・・

実は21・22日と箱根湯本におりまして、写真はその宿の天井でございます。
「つーか、また温泉ネタですか・・・

」という厳しい声も聞こえますが
今回も全国から50名程の方をお招きしての設営のお手伝いということで
まったりと温泉気分に浸れる余裕などなく時は流れて行きました
※温泉なんざ、漸く夜中の0時過ぎに15分ほど味わえただけです・・・トホホ
で、今回のお宿は箱根湯本の老舗旅館「
萬翠楼 福住」さんでございますが
創業
寛永2年(1625)!建物の主要部が
国指定重要文化財というんですから

建物好きの僕としちゃ、そのまま何もしないでいられようはずもなく、
受付の仕事の合間を縫って、こっそりと館内を探検してきました

さてこの福住ですが、文化財に指定されている棟は殆どが
明治12年建造のもので
現役の旅館建造物としては
日本初の重要文化財指定だそうです!
この建物建造当時の旅館主人であった福住正兄はそうとう
数寄者だったらしく
擬洋風建築というか和洋折衷の建物の意匠は彼によるものらしいです・・・
主要部へのエントランスは土蔵風ですが諸所に洋風の意匠がちりばめられています。

ちなみにエントランス上部のアーチ部分の石材はよくある「大谷石」に似ていますが
箱根湯本産出の「
白石」という石材です。この白石は採掘が禁じられていますので、
現存の建造物では、白石が用いられているのは世界でこの建物だけだそうです
そして圧巻は四間三十畳の
旧館奥楼の部屋です!
※冒頭の写真はその天井です
この旧館奥楼は、明治時代の皇族、元勲や文人墨客にこよなく愛されたそうで
例をあげれば
木戸孝充、
伊藤博文、
福沢諭吉、
森鴎外などの錚々たる顔ぶれです

そして、な、なんと僕はこの
旧館奥楼に泊ってしまったのです

でも決して
VIP待遇
ではなくて、「大部屋」がここしかなかったので
アラフォーの我々以下、青年僧10数名は、この部屋に入れられたというわけです。
そして見事に由緒ある重要文化財の部屋を乱雑に使っています
でも「よく調べてたねぇ」と感心されている方も多いでしょう・・・
んなわけないか
実は受付が帳場の横に設えてあったおかげで、女将さんとお話をする機会が持てて、
なんと女将さん自ら建物の由緒や特徴を説明しながら案内してくれたのです。
おそらくお年は80歳近いのではないかと思いますが、
非常に気品あり、お話の端々に学識の高さを感じて
「流石に老舗旅館の女将だなぁ・・・」と感心していましたが
よくよく聞いてみると、同志社大学ご卒業だということで
男性の大学進学率さえ低かった時代に、名門大学で学ばれた才女ということで
由緒ある老舗旅館に相応しい風格ある女性だと納得いたしました・・・
夜中に布団の中に入ってから「
ここに伊藤博文が寝てたのかも
」とか
「
あの縁側で諭吉が庭を愛でていたのかも
」とか色々妄想しながら眠りました
あ~ホントはデジカメ持って、もっとじっくり探検したかったんですけどね・・・
なにぶん限られた時間の中でしたから、携帯で撮るのが関の山でした
※らせん状の階段や、障子格子の意匠などご紹介したいものはいっぱいありましたが
携帯の写真がちゃんと撮れていませんでした・・・トホホ
いつか機会があれば、プライベートでゆっくり訪れたい老舗旅館でした・・・
あ・・・今日から甲府出張か

旅ガラスな俺、ファイトッ
