みなさん、こんばんは!さて今回は唐突に意味不明の写真の紹介からです

木の根っこ、落ち葉、木の枝、小石、雑草・・・地面の写真!?
「たまにヘンな画像があるけど、今日のはさすがにダメでしょ

」
ですよねぇ・・・地味な地面の写真をトップに持ってきてゴメンなさい
はい!ここで本日のお題で~す
「この中にある生き物が写っています、探してください!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
はい!制限時間で~す!
みなさん、わかりましたか? さあ、それでは正解を見てみましょう

画面の中央、赤い落ち葉の上辺りにある短いほうの枝をアップしてみます!
虫!?・・・ですよね

周りの木の根っこの色と同化していますので、解りやすい場所に強制移動~

確かに6本脚の昆虫に間違いありません!
この虫はナナフシの仲間の
トゲナナフシという昆虫です!
ナナフシと言えばタイトルのとおり「隠れ身」すなわち「
擬態」の大名人です!
こうして見ると昆虫だとわかりますが、木の幹や地面にいるときは
枯れ木の枝にしか見えず、よほど注意していないと見つけられません・・・
特に警戒しているときは脚や触角も身体に沿ってまっすぐ伸ばしていますので
本当に木の枝と間違えてしまうぐらいにそっくりに擬態します
トゲナナフシは体長が50~80ミリ(写真のは70ミリぐらい)で、
枯れ枝に似た体色と、植物の棘に似た突起が特徴です。
本州南部、四国、九州、南西諸島に分布し、
スマートな日本のナナフシの仲間の中では一番のおデブです・・・
形も大変にユーモラスで特徴的なこのトゲナナフシですが、
実は形以上に変わった特徴(多分信じられないでしょう)を持っています!
その特徴とは「
単為生殖」、簡単に言うと「
メスだけで子孫を残せる」のです!
(我々人間も含め)普通の生物はオスとメスがいて、その両者によって
子供を産むことができる、つまり種の保存が可能となっています・・・
しかし、このトビナナフシは交尾すること無く、メスだけで産卵が可能なのです!
というかですね、ぶっちゃけ言っちゃいますと、
メスしかいないのです

はい!そこのアナタ!またまた「
ウソ臭ぇ
」と思いましたね!でも、事実なんです!
もっと正確に言うと、これまで数十年の間に全国でたった数匹のオスが発見されていますが
どうもこのオスは「イレギュラー」で生じただけで、生殖には何の役割もないそうです・・・
まあ、そんなわけでもし偶然にトビナナフシを見つけることがあれば
それは全部「女の子」ですから、どうか優しくしてあげてくださいね

まあ、お得意の擬態で迷彩していますので、簡単には遭遇できないでしょうが・・・
あ、迷彩といえば、うちの猫も
迷彩柄ですね

(決して「三毛」ではない)

でもその行動は迷彩柄とは裏腹の「ドン臭い」そのものですけど・・・
ちなみにうちには最年長
22歳(!)の黒猫を筆頭に猫が3匹います。
全て捨て猫が居付いたものですが、悪さばっかりするので全然「愛玩動物」じゃありません
猫の話はまたいずれかの機会に・・・それでは今夜はこの辺で、おやすみなさい
