突然ですが、沖縄のグスクの写真です・・・

ウソです、ゴメンなさい
冗談はさておき・・・法多山の参道といえば真っ先に思い浮かぶのが「
杉木立」ですが、
忘れちゃならないのが、杉木立の反対側に延々と続く、この「
石垣」です!
齢数百年を経て苔むしたその姿は、往年のバイプレイヤーの渋みですね
さて法多山になんでこんなに石垣が多いかというと、明治時代までは
仁王門から石段までの山側にズラーっとお寺が
12も建っていたのです

で、それぞれのお寺の護岸と区画を兼ねて石垣が造られたわけなんです・・・

は、法多山本坊(江戸時代は正法院といいました)の石垣と塀ですが
おそらく江戸時代まではこんな感じの石垣と塀が参道際に続いていたんだと思われます・・・
こっからはちょっと専門的な話・・・この石垣の工法は「
玉石積み」といって、
大きさの整った丸い自然石を下から積み上げていったものです。
ただ法多山の石垣の場合、必ずしも大きさが揃っているというわけではないので
大きさの違う自然石を用いる「
野面積み(のづらづみ)」の工法との
中間的な工法を使った石垣といえるのかもしれません・・・
本来は花崗岩や安山岩の切石を用いた石垣のほうが頑丈なのでしょうが
残念ながらここらへんは、そういう立派な石材は産出しませんので、
小笠山の礫層から掘り出される「丸石」を使って石垣を積んだのでしょう・・・
とはいえ、さすがは古きよき時代の職人技です!
数百年の長きに渡り、しっかりと境内を護岸しています

場所によっては植物と共生をしながら、今も時を刻み続けています・・・
なんか
ラピュタっぽいかも・・・(ナニソレ)