みなさん、こんばんは!今回は前回からの続きです。始めて読まれる方は
まず前回をお読みください →
http://hattasan.hamazo.tv/e3340645.html
去る8月11日の夜、袋井市の親水公園では全国有数の花火大会である
ふくろい遠州の花火が盛大に挙行され、大勢の観客で賑わいました!
楽しく綺麗なイベントで終わればいいのですが、そうはいかない問題も・・・
例年の如くですが、観覧会場にも駅までの道沿いにもゴミがいっぱいなのです

親水公園のモニュメントの足許にもゴミがいっぱい散乱しています・・・
銅像の親子も悲しい顔で高い場所に避難しているかのように見えます・・・
もちろんゴミだらけの袋井なんてまっぴらゴメンですから、花火大会の翌朝には
市民総出で大清掃が行われることは、前回のブログでお話ししたとおりです!
再説になりますが、大掃除に参加した袋井市民の数、なんと
5,000人!
袋井市の人口8万人の実に16人に1人の市民が参加するという驚くべき数字です

有料席だった芝生広場では大勢の中学生たちが懸命にゴミ拾いをしています・・・

沿道に散らかったゴミも市民の皆さんが手分けして回収しています・・・
そしてゴミ拾いの助っ人には、こんなご当地ヒーローも登場!

静岡県の誇るお茶の守護神
茶神888(ハチジュウハチヤー)です!
美味しいお茶は綺麗な大地からということで、ゴミ拾いに勤しんでいました
こうした市民の皆さんと郷土愛と献身的な努力には頭が下がるばかりですが、
実は市民の活動はこれで終わりではありません・・・というか、こっからが正念場です!
ここで問題です!市民の皆さんが集めたゴミはどうなるのでしょう?
答えは、あまりにも凄まじい画像であるために載せるのを躊躇したほどですが
やはり、花火が終わった後の忌むべき現状を知っていただきたくUPいたします・・・

これは決してごみの処分場の写真ではありません!愛野公園の写真なのです!
このゴミは全て、前回お話した非常識なお猿さんたちが残していった宴の残骸です!
こうしたゴミがトラックに何十台もの驚くべき量で、ここに運び込まれてきます・・・
では、どうして集めたゴミをゴミ処理場に持っていかずに、ここに集めるかというと・・・
実は、ごちゃ混ぜのゴミを市民の手で細かく
分別する作業が行われるからなのです!

可燃物は可燃物、アルミ缶はアルミ缶、瓶は瓶etc・・・と本当に細かく分別されていきます!
もしこの分別を清掃会社に任せれば、莫大な費用と処理時間がかかってしまいます・・・
もちろんお金は大切な税金ですし、時間がかかれば環境にも負担がかかります!
たとえ他人の出したゴミでも、ここが袋井だから!それが袋井市民の心意気なのです!
そして、この分別作業で厄介なのが、前回お話したポイ捨て猿が作ったゴミの山なのです・・・
おつむの足りないお猿さんのことですから、仕方ないと言えばそれまでなのですが、
分別を知らないお猿さんは、ポリ袋の中に何かも一緒に突っ込んで捨ててしまうのです・・・
ポリ袋の中にはペットボトルもビールの空き缶も残飯もごちゃ混ぜに入っています

これをひとつひとつ開けて分別するというのは本当に骨の折れる作業なのですよ!
ゴミが集まってくるのは、朝の8時過ぎぐらい・・・既に太陽は高くなっています!
気温もぐんぐん上がって30℃以上に、湿度も不快指数もかなり高い状態です・・・
集まったゴミの中の残飯は既に腐り始めていて、強烈な腐臭を放っています

正直、写真では茹だるような暑さも、履け気を催す腐臭も伝わらないでしょう・・・
でも、とにかく「地獄絵図」という言葉がピッタリな過酷な作業現場なのです!
ゴミを捨てる人は「自分ひとりぐらいなら」或いは逆に「みんなもやってるじゃん」
という安易な気持ちでゴミを捨てているはずです・・・そんな小さな悪意の積み重なりが
今までお伝えしてきた、目を覆いたくなるような惨状をつくり出しているのです!

そして、そんな悪意の塊をひとつひとつ解きほぐしていく善意の人々がいます!
子どももお年寄りも若者も、女性も男性も・・・大勢の袋井市民の皆さんです!
誰もが額に汗し、時には笑顔を浮かべ働くその姿は本当に美しい華のようです
「ふくろい遠州の花火」は袋井が全国に誇ることのできる観光資源であり、
同時に市外から大勢の方にお見えいただける最大の「もてなしの場」でもあります!
そして僕たちは住みよいまち、美しい故郷「袋井」が大好きなのです!
この翌朝の取組みは、そんな市民の善意と心意気の現れに他ならないのです・・・
下の画像は前回の記事の2枚目の画像と同じ場所の写真です・・・
あれほどゴミが散乱していた会場もすっかり元通りになりました!

そして、嬉しいことに徐々にですが年々ゴミの総量は減っているそうです!
これもこうした市民の皆さんの地道な努力の成果の顕れでしょう・・・
しかし、それでもまだまだ捨てられるごみの量が少ないとはいえません!
だからこそ、一人でも多くの方に、とりわけ花火大会に来られた方に
袋井市民の心意気と善意の華が美しく咲く様子を知ってほしいのです!
袋井が本当に誇るべきは夜の天空に咲いた25,000発の花ではありません!
その翌朝に、人知れず地上に咲いた5,000人の善意の華なのです!
来年もまた「ふくろい遠州の花火」が開催できますように・・・
ゴミの放置やポイ捨てが少しでも少なくなりますように・・・
そしていつの日か、こうした市民の取り組みが必要でなくなりますように・・・